自然を守ることは、食を守るということ。
青く生い茂る森、大地を深く包み込む海。
私たちの暮らしに欠かすことのできない食の恵みの多くは、
豊かな自然から届けられています。
「冷やす技術」で食のインフラを支える
フクシマガリレイにとっても、
自然はかけがえのない存在です。
だから、私たちも自然を守りたい。
冷蔵庫や製氷機の冷媒として、
新たに導入したのが「グリーン冷媒」。
環境への影響が極めて少なく、なおかつ安全に取り扱える、
自然にも人にも優しい新時代の冷媒です。
自然を守ることは、食を守るということ。
フクシマガリレイはこれからも、
「冷やす技術」を通じて環境保護に貢献していきます。
持続可能な社会をめざす、
新時代の「グリーン冷媒」
冷蔵庫や製氷機は、庫内を冷やす為に
物質の状態変化を利用しています。
そこで使用されているのが「冷媒」です。
ガリレイでは冷媒による環境負荷低減に取り組むため、
業界で初めてグリーン冷媒である
「R1234yf」を採用しました。※
※2023年9月現在 当社調べ
ガリレイが
冷媒転換に取り組む理由
長年冷蔵庫の冷媒として使用されてきた「特定フロン」や「代替フロン」ですが、
オゾン層の破壊や温室効果による気候変動の原因となることがわかってきました。
そこでガリレイは、グループ全体で温室効果ガスの排出ゼロをサステナブルビジョン《Dramatic Future 2050》を策定。2025年までのグリーン冷媒への転換に取り組んでいます。
今回採用した「R1234yf」は、カーエアコンや自動販売機にも使用されている冷媒です。環境への影響度を示す数値である地球温暖化係数(GWP)も代替フロンのひとつ「R404a」が3,920 であったのに対し、グリーン冷媒の「R1234yf」はわずか1。
フロン排出抑制法の対象外なので、導入先での負担軽減にもつながります。
持続可能な社会をめざす、新時代の冷媒。それがグリーン冷媒です。
R1234yfとは?
『R1234yf』は微燃性・無毒でオゾン破壊係数がゼロ、
GWP1の冷媒です。
自然冷媒である「R600a(イソブタン)」や
「R290(プロパン)」も環境にやさしい冷媒ですが、
強燃性であるため、厳重な安全対策が必要です。
『R1234yf』は、上記の自然冷媒と比べてはるかに
取り扱いやすく、安全性が高いことが知られています。
ご使用の現場で修理点検に対応できるのも
R1234yfの大きな特徴です。
開発者が語る製品への想い
環境と安全を両立させたい
業務用冷蔵庫は使用する電力も大きく、環境への影響が大きい製品です。これまで何度か冷媒転換を経験してきましたが、環境への影響と主に安全性と性能のトレードオフに悩まされてきました。
今回R1234yfを選んだのは、GWP(地球温暖化係数)が低く、環境にやさしい冷媒という事もありますが、業務用冷蔵庫は厨房で使用する機械なので、火事の可能性を最大限低くしたいという事です。他のグリーン冷媒は可燃性のものが多く、R1234yfも微燃性のため選定する際には頭を悩まされました。そこで実際に燃焼実験を実施し、燃焼性や爆発性を検証したうえで、R1234yfを採用することになりました。
長年過酷な環境で使用する機械なので、修理や点検などのメンテナンス性も重要になります。R1234yfを採用したことでこれまで同様、現場で修理・点検ができるようになりました。
グリーン冷媒R1234yfを使用した業務用冷蔵庫を長年愛用してもらえたら嬉しいです。
岡山工場 開発部門 新名
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従来製品で使用されていた代替フロンに比べ、地球温暖化への影響を大幅に低減します。
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同じノンフロンの「強燃性冷媒」に比べると出火などのリスクが小さく、安全に取り扱えます。
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ご使用の現場での修理・点検が可能。フロン機器に課されている点検の義務がなく、フロン排出抑制法の対象外です。
ノンフロン冷媒採用
業務用冷凍冷蔵庫 |タテ型|
ノンフロン冷媒採用
製氷機 |キューブアイス|
食を通して人々の「いのち」と「くらし」を守ってきた
私たちの、次の使命。
それはミライの「地球」と「温度」を守ること。
冷やす技術を培ってきた私たちは、
この課題に立ち向かうため、
今までの領域を飛び出して、℃を超えた挑戦を始めます。
これから先も、ワクワクする地球であり続けるために。
ゴールに見据えるのは2050年。
まずは、2030年、SDGs実現に向け、
さまざまな取り組みがスタートします。
誰もがワクワクするミライを拓く、ガリレイグループ。