意外に知らない?食材を安全に美味しく解凍するコツ
冷凍食材は保存可能期間が長く、季節に左右されずに安定して食材が手に入り、ロスも少なくなるのでとても便利ですよね。
しかしその反面、解凍にお悩みがある方も多いのではないでしょうか。
- 解凍に手間や時間がかかるものがある
- 解凍する際に場所を取る
- 人や季節によって仕上がりにバラつきが出る
今回はそんなお悩みに役立つ情報をお届けいたします。
良い解凍とは?
では「良い解凍」とは何なのでしょうか。様々な条件がありますが、
- 全体が均一に解凍されていること(中心まできちんと解凍されていること)
- 乾燥・変色が無いこと
- ドリップが少ないこと
- 食中毒増殖温度帯に食材を長く置かないこと
つまり、衛生的かつ食材の美味しさを損なわないような解凍をすることが、「良い解凍」とされています。
しかしここで一つ気を付けていただきたいのは、冷凍する時点で「良い冷凍」をしていないと、いかに解凍に気を配っても最高の状態で食材を使用することは困難である、ということです。そもそも冷凍された時点で品質が落ちた物に対し、解凍で品質を取り戻すというのは難しいのです。そのため、大前提として「良い冷凍がされている食材を使用すること」に気を付けてください。
高品質に解凍するには
一番よく行われている解凍方法は「流水解凍」と「冷蔵庫解凍」ですが、これらの方法にはいくつかの問題点があります。
手軽な流水解凍ですが、最も人や季節によるブレが大きくなってしまう方法です。例えば夏は水温が高いため表面に品質劣化が起こりやすく、冬はなかなか解凍が進みません。水から引き上げるタイミングも人により異なる為、仕上がりにバラつきが出てきます。さらに莫大な水を使用するため水道料金がかかる上に、解凍場所も大きく取ってしまいます。
一方、冷蔵庫解凍は低温で解凍するため比較的ドリップは出にくいですが、とにかく時間がかかってしまいます。
こうした問題点を解決するためにご紹介したいのが、解凍専用の機械「解凍機」です。解凍機にも様々な種類があり、解凍方法はそれぞれ異なりますが、共通して言えることは「機械が庫内の状態を適切にコントロールしてくれる」ということです。それによって
- 人や季節による解凍のバラつきが起こらない
- 毎回決まった時間で仕上がるので、オペレーションが組みやすい
- 衛生管理がしっかりと出来る
などのメリットが生まれ、より品質良く・より効率的に解凍していただくことが出来ます。
フクシマガリレイの解凍機
HACCPの制度化が進んでいく中で、解凍工程においてもより一層の衛生管理・温度管理が求められてくることが予想されます。このような点からも、解凍機の使用について一度検討してみてはいかがでしょうか?
解凍機にも様々な種類があり、解凍方法はそれぞれ異なります。詳しくはこちらのページでご紹介していますので是非ご覧ください。