業務用冷蔵庫・ドレンホースの
清掃・メンテナンス方法とは?
厨房において、食材保管のために使う業務用冷蔵庫。大量食材・大型食材の保管に適している業務用冷蔵庫の安定稼働が、調理現場を支えています。もちろん、安定稼働には日々のメンテナンスが欠かせません。今回は業務用冷蔵庫・ドレンホースの清掃・メンテナンス方法をご紹介します。
冷蔵庫の清掃を怠るとどうなる?
業務用冷蔵庫の清掃を怠り、汚れが蓄積すると「冷えない」「温度が下がらない」といった事態になってしまい、食材保管に影響を及ぼします。また、放置した汚れが故障の原因となることもあります。
業務用冷蔵庫の中でも、冷蔵庫内で発生した水を蒸発皿や排水口(建物側)に流す役割を担っているホースであるドレンホースの清掃を怠っていると、霜取りの水が流れなくなり、霜が付いて冷えなくなってしまいます。また、ドレンホース内にゴミが溜まってしまうことで、庫内や床などに水が漏れる原因となることも。こうした事態を招かないためにも、日々の清掃・メンテナンスをしっかりと行うことが大切です。
清掃方法や頻度は?
では、具体的に業務用冷蔵庫やドレンホースの清掃は、どれくらいの頻度で、どのように行えばいいのでしょうか。
- 清掃頻度の目安
- 凝縮器フィルターの清掃:月に2回
- 凝縮器本体の洗浄:3年に1度程度
- ドレンホースの清掃:1年に1度程度
- 清掃方法
- 凝縮器フィルターの清掃
フィルターにホコリなどが溜まると、空気が通りにくくなり、冷却効率が落ちてしまいます。フィルターは冷蔵庫の前面、ヨコ型は主に左側下部、タテ型は上部カバー内に設置されています。簡単に外すことができるので、日にちや曜日を決めて、毎月忘れずに清掃しましょう。- 水またはぬるま湯に中性洗剤を混ぜたものを用意する
- 製氷機から外したフィルターを①に入れる
- ネットを破らないように注意し、ブラシやたわしなどで洗浄する
(油ものの多い厨房では中性洗剤を使用してください) - 洗剤を良く流し、十分に乾燥させる
- 清掃中にフィルターを外したまま冷蔵庫の運転を続けると、ホコリなどが内部へ進入し、正常な運転ができなくなってしまうので注意してください。
- 凝縮器フィルターの清掃
- 凝縮器本体の洗浄
凝縮器本体の汚れをすみずみまで落とすのは、フィルター清掃に比べて非常に困難です。専門業者に依頼して清掃してもらうことをおすすめします。 - ドレンホースの清掃
ストロー付きボトルを使って、庫内の排水口に水を流すようにしてください。 - その他、冷蔵庫の扉や取っ手部分などは細菌が付きやすく、汚れをそのままにしているとカビ状になってしまいます。ぬるま湯に浸けた布を用いて、できれば毎日汚れをふき取るようにしましょう。また、見えづらい天板部分も汚れが付いていないか確認し、丁寧に清掃を行いましょう。
「食材を詰め過ぎない」など、日々の稼働に気を配ることも大切
清掃・メンテナンスをこまめに行っていれば、冷蔵庫は安定稼働を続けられ、長持ちしやすくなります。清掃と並行して、冷蔵庫内に食材を詰めすぎないようするなど日々の稼働状況にも気をつけましょう。
また、気をつけて使っていても、長く使っていると徐々に冷えが悪くなることは避けられません。「寿命かな?」「故障かな?」と思った場合は、入れ替えのタイミングを逃さず、早めに新しい冷蔵庫を導入することをおすすめします。
フクシマガリレイでは、業務用冷蔵庫を販売しております。冷蔵庫のメンテナンスや入れ替えでお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。