業務用電子レンジで時短調理!メモリー機能の使い方

業務用電子レンジでは注文の多いメニューを温めるときの出力・時間の加熱条件を記憶する「メモリー機能」があり、簡単なボタン操作で誰でも加熱することができます。
今回は業務用電子レンジの200Vタイプのメモリー機能の操作方法のご紹介をします。
■ メモリー機能とは
■ CASE1 メモリー番号「12」にレンジ出力1500W、1分30秒を登録する方法
■ CASE2 メモリー番号「15」に1500Wで1分30秒→1000Wで5分のステップ加熱を登録する方法
■ 登録した番号で加熱をする方法
■ さいごに
メモリー機能とは
メモリー機能を使えば簡単なボタン操作で複雑な加熱をすることができます。操作盤にある番号を押すだけで、「1500Wで1分あたため」や、「出力1500Wで1分30秒してから出力1000Wで5分の合計加熱時間6分30秒」のように2ステップにわたった複雑なあたため方法=ステップ加熱も登録することができます。
- ステップ加熱とは?
冷凍食品などを電子レンジで温めたとき、解凍しきれていない部分がある「加熱ムラ」や逆に加熱しすぎて固くなってしまう「焼け」が生じたことはありませんか?
ステップ加熱とは高出力で一気に解凍した後に低・中出力にすることで、内側を蒸らすこととなり、加熱ムラを軽減することができます。
ステップを組み合わせることで温度の均一化を行うだけでなく、加熱時間の短縮にもつながります。 - 例)冷凍ひき肉500gを解凍する場合
CASE1 メモリー番号「12」にレンジ出力1500W、1分30秒を登録する方法
登録する際には、①ロックを解除した上で、②メモリー登録をしてください。
ロック解除の際には《ドアを開けたまま》、メモリー登録の際には【ドアを閉めて】操作をしてください。
①ロック解除操作
業務用電子レンジの〈メモリー加熱登録、登録内容の変更、庫内灯・音の設定〉をするときにはまずロック解除が必要です。
ロックにはレベル1とレベル2の2種類があり、使用用途によってロックレベルを設定する必要があります。
※工場出荷時にはレベル1のロック設定となっています
2のロック解除の状態にしてください。
②メモリー登録
「2.出力番号を合わせる」の出力番号とレンジ出力の関係は下記の表通りです。
※「出力切り替え」キーを押し続けると早送りができます。
CASE2 メモリー番号「15」に1500Wで1分30秒→1000Wで5分のステップ加熱を登録する方法
ステップ加熱を登録する際にも、①ロックを解除した上で、②メモリー登録をしてください。②メモリーを登録するときは、
1ステップ→レンジ出力1500Wで1分30秒
2ステップ→レンジ出力で1000Wで5分
の2つのステップに分けて登録を行います。
では具体的な操作方法です。
① ロック解除操作
上記のCASE1で記載している内容と同様です。
2のロック解除の状態にしてください。
② メモリー登録方法
2ステップに分けて登録を行います。
注意!
最大設定時間を超えると、メモリーセットを押しても登録されません。
●出力14(1900W)~6(1100W)…15分まで(合計25分)
●出力5(1000W)~0(W)…60分まで(合計3時間)
登録した番号で加熱をする方法
メモリーロック操作を「レベル1」または「レベル2」に設定すると、メモリー番号を押すだけで加熱がスタートできます。
メモリー登録をした後は「ロック解除」の状態になっているので、下記の操作をして「レベル1」または「レベル2」にしてください。
ロックレベルを設定した後は下記の操作だけでメモリー加熱がスタートできます。
また、メモリーロックレベル1・レベル2・解除状態によってできる操作内容は下記となります。
メモリー加熱の登録、登録内容の変更、庫内等・音の設定等は、解除操作を行ってから行ってください。
※詳細は取り扱い説明書をご参照ください。
さいごに
業務用電子レンジは高出力で早く加熱が完了するだけでなく、メニューの提供に追われた際に助けてくれる存在にもなります。すこし登録の手間はかかりますが、調理の時短につながりますので、厨房設備の導入検討の際には、家庭用電子レンジと合わせて機能比較をしてみてください。