ブラストチラーのお手入れ方法 ~日常清掃編~

6つの清掃手順
ブラストチラーの庫内を衛生的に維持するため、使用後に行っていただきたい6つの手順を設けています。
- 霜取り
 - ホテルパン受具・排水蓋の洗浄
 - 庫内清掃
 - 庫内乾燥
 - アルコール消毒
 - 庫外清掃
 
それでは、一つひとつ順を追ってみていきましょう。
1.霜取り
冷蔵庫であれば、一定時間ごとに自動の霜取り機能がついていますが、ブラストチラーは手動で行わなければいけません。そこで一日の作業終了後、冷却機についた霜を落として、庫内に残っている水分を除去する必要があります。
- 扉を閉め、霜取りボタンを押します。

 - ライトが緑色に点灯し、霜取りモードに入ります。(約20分間)
 - ブザーが鳴り、霜取り終了。
 - 電源ボタンを長押しして、電源を落とします。

 
※庫内清掃時など、触れた弾みで誤作動してしまうのを防止のため、必ず漏電ブレーカーを「OFF(切)」にする、または電源ブラグを抜いてください。
2.ホテルパン受具・排水蓋の洗浄
ホテルパン受具や排水蓋を取り外し、洗浄していきます。
- ホテルパン受具・排水蓋を取り外します。


 - 中性洗剤で洗浄し、水またはぬるま湯で洗い流します。
※食器洗浄機を使用した洗浄でもOK。 - 洗浄後よく乾かしてください。拭き取りでも問題ありません。
 - アルコールを噴霧して完了です。
 
3.庫内清掃
庫内清掃は、下記①~④の工程に沿って行います。
※庫内清掃で最も重要なのは、庫内の水分をキレイに拭き取ることです。
- 各箇所★を、中性洗剤を含ませたやわらかいスポンジやダスターで洗浄します。
★庫内(天井・側面・背面・床面)
★冷却箱カバー(内側・外側)
★扉(内側)
★パッキン
★芯温センサー
★コード部分

※冷却箱はパチン錠を外し、ファンモーター側と冷却器側の底側をよく拭いてください。
 - 清掃のしにくい箇所☆は、中性洗剤を含ませたブラシで汚れを落とします。
☆ホテルパン受具ビス
☆排水蓋まわり
☆ファンカバー
☆パッキンの溝
☆芯温センサーホルダー

 - 庫内の汚れ・洗剤成分を除去するため、ダスターで水拭きをします。
※汚れ、水分、洗剤成分が残らないよう、清潔なダスターで、しっかりと拭き取ってください。
※特にパッキンなどは水滴が残ってしまうと、カビが生えてしまうので要注意です。 - 最後に排水ストレーナーを掃除します。

 
4.庫内乾燥
庫内に水分が残っていると、菌やカビの増殖原因になる恐れがあります。乾燥モードでは、拭き取り切れなかった水分を乾燥させ、菌やカビの増殖を予防します。
- 取り外した排水蓋・排水ストレーナ―・ホテルパン受具を元の位置に戻します。
 - 電源プラグを差し込み、漏電ブレーカーを「ON(入)」にします。
電源ボタンを押し、主電源を入れます。 - 扉を閉めたまま乾燥ボタンを押します。
ライトが緑色に点灯し、強制乾燥モードに入ります。 - 設定した時間が経過すると、ブザーが鳴り、庫内乾燥が終了します。
※設定時間内で乾燥が完了しなかった場合は、▲ボタンを押すことで、5分刻みで延長されます。 
5.アルコール消毒
仕上げに各箇所にアルコールを噴霧していきます。
※パッキンには、直接アルコールをかけないでください。劣化が早まる恐れがあります。
- 庫内(天井・側面・背面・底面)
 - 冷却箱カバー(内側・外側)
 - 扉(内側)
 - 芯温センサー
 - コード部分
 - ホテルパン受具ビス
 
6.庫外清掃
庫内だけでなく、庫外の清掃も忘れずに行ってください。
- 外装、操作パネルを、中性洗剤を含ませたダスターで拭きます。
 - 清潔なダスターで水拭きをします。
 - 扉と扉ハンドにアルコールを噴霧して、完了です。
 
まとめ
ブラストチラーは清潔な庫内で使用して初めて、安全性が保たれる製品です。最初は時間がかかってしまいますが、慣れてくると20分程で終わります。さらに自動洗浄機能付きブラストチラーでしたら、日々の清掃作業時間が大幅に短縮可能です。製品や清掃に関して、不明点やわからない点があれば、まずは一度お問合せください。
