「結露」や「霜付き」の原因と対策
~業務用冷蔵庫のよくあるトラブルを解決~
お店の冷蔵庫に「結露」や「霜付き」はありませんか?
「結露が起きて食品に水滴がついてしまった」
「冷蔵庫の下からポタポタと水が垂れている」
「霜がついて簡単には取れない」
このようなことはありませんか? 庫内が冷えにくいばかりでなく、水滴によって食品が腐ったり劣化する原因にもなる結露や霜付き。どのような原因で起こるのでしょうか。またその対策や予防法を解説いたします。
結露が起きる原因
冷蔵庫に結露(空気中の水蒸気が温度によって水滴となる状態)が発生している場合は次のような原因が考えられます。状況に合わせて処置をしてください。
●ドアのパッキンが劣化、またはゆがみなどがあり、閉めた状態でも隙間ができている場合
→パッキンがゆるんでいたり、外れていたりしないか確認してください。きちんとはまっている状態でも冷気が漏れているようなら、パッキンの劣化が考えられます。修理の依頼をしてください。
●庫内の物がドアに挟まって、半開きになっている場合
→物を詰め込み過ぎていないか、ドア付近に物があふれていないかを確認してください。ドアを閉めたあと、もう一度開き、閉まり具合を確認してください。
ドアが半開きになった状態が結露の原因に
●ドアの開閉回数が多い場合
→繁忙期など、ドアの開閉が多くなる場合に庫外の空気が流れ込みやすくなります。火元が多く厨房の温度が高い場合や、フライヤーなどの熱源が近くにある場合などは配置を変更するか、室温を調整するなどの対策をしてください。
また冷蔵庫の外側に結露が起きるような状態は、庫内の温度と外気の温度差が大きい場合に発生することがあります。その場合は水分をふき取り、なるべく周囲に物を置かないようにして、風通しを良くしてください。
霜がつく原因
●物を詰め込み過ぎていないか
●ドアが半開きになっている、または閉まりにくくないか
●ドアの開閉回数が多く、開けている時間が長くなっていないか
万が一霜がついてしまった場合は、次の手順で霜を取ります。
- 冷蔵庫の周囲にタオルやぞうきんなどを敷く
- 庫内の物を全て外に出す
- 電源を切る
- 霜が溶けるまでそのままおく
- 解けたらタオルなどでふき取る
霜が溶け切らないうちに無理やりはがそうとすると、庫内を損傷する場合がございますので、ご注意ください。
思い当たる原因はありましたか?
いずれの場合も修理業者がお伺いする時には断熱シートを張る、ファンを設置して風を送るなどの対策をさせていただく場合がございます。