きれいな氷を提供できていますか?
~氷がうまくできない時の製氷機トラブルチェック~
きれいな氷ができない!その原因と対策
「きれいな四角にならない」
「サイズが小さい」
「不透明でにごっている」
最初にお客さまにお出しするお冷や、ドリンクメニューにこのような氷を使用することは極力避けたいものです。そのためには製氷機の性質を知り、その原因をつきとめることが重要となります。その上での対策法を考え、また普段からどのようなことに気を付けていれば予防できるのか、を詳しく解説していきます。
製氷機のしくみ
製氷機で作られた氷を見ると、ひとつの面の真ん中に小さな穴があいています。これは、製氷機が氷を作る過程によってできるものです。逆さまに設置された製氷皿に向けて冷却された水を下から噴射。吹き付けられた水は外側から徐々に固まっていくので、吹き付けられている真ん中が穴となり、このような形で氷ができあがります。
氷ができない原因
きれいな四角い氷にならず、一部が欠けている、大きさが足りないなどの問題が起きる場合はいくつかの原因が考えられます。
以下のことを確認してください。
●フィルターが目詰まりしていないか
→フィルターが詰まっていると氷ができにくくなることがあります。定期的な清掃を行ってください。
●フィルター前の熱交換部分を物などでふさいでいないか
→熱交換部分の前に物などが置かれ、空気の通り道をふさいでしまうと、氷ができにくくなることがあります。
●蛇口が閉まっていないか。または断水していないか
→水を送り込むための蛇口が閉まっていないか確認してください。また、断水状態のまま製氷機が稼働し続けると故障の原因になります。地域の店舗が断水していないか、確認してください。断水している場合は氷をすべて取り出し、製氷機の電源を切ってください。
●配管が熱くなり過ぎていないか
→夏場には、水の温度が上昇している場合があります。厨房全体の温度が高くなりすぎていないか確認してください。特に室外に配管を通している場合など、日光が直接配管に当たって水を温めてしまっている場合があります。配管の位置変更をご検討いただく可能性がございますのでご相談ください。
また、できあがった氷が落下の衝撃で割れる、一部が欠けたような形になる場合があります。通常は問題ありません。
このように真ん中に小さな穴ができるのが正常な状態
水質が原因となっている場合
日本の水道水は概ね軟水ですが、山間部など硬水(カルシウムイオンやマグネシウムイオンが多く含まれる水)の場合があります。硬水は長く使用する間に配管を詰まらせることがあり、故障の原因となる場合があります。
透明度の低い氷ができる場合には、ゴミなどの不純物が水に混ざっていることがあります。ストレーナーを設置して不純物を取り除く方法もありますが、完全に取り除くことが難しい場合もございますのでご相談ください。
地下水を利用している場合、地下水には塩素が含まれておらず配管内で水が腐敗してしまう場合があるので、製氷機には不向きです。
皆さまの居住区に供給されている水道水の水質をご確認ください。
上記のような原因を探り、特定したら素早く対策をとりましょう。配管の位置や水質などが原因の場合、お客さまだけで対策をとるのは難しい場合があります。また原因がわからない、特定できない、そんな場合は自己判断せずフクシマガリレイへお問い合わせください。