厨房機器を選ぶ時に注意してほしいコンセント形状

厨房機器のコンセントを見ると、一般的な穴が2つの形状以外に、穴が３つの形状のものなど、実は色々な種類のコンセント形状があります。

厨房機器を購入する際に「海外製のプラグだけど問題ないだろうか？」「コンセントとプラグが合わなくて差せないかも」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

今回はそんな厨房機器のコンセント形状について解説していきます。

一般的なコンセント形状

日本のコンセントには、大きく分けて単相100V・単相200V・三相200Vの3種類があります。コンセントには電圧や接地極の有無など多くの種類があり、代表的なコンセントの形状と電圧は下記の通りです。

フクシマガリレイ製品のプラグは？

厨房機器は、製品によってプラグと電圧が異なります。

単相や三相は、簡単に言うと電気の配線の違いを指します。

【単相】家電製品など比較的小型の電気製品に電気を送る方法

【三相】業務用機械など大型の電気製品へ電気を送る方法

フクシマガリレイの製品も、主に下記3種類のプラグを使用しています。それぞれどういった製品に使用されているのか解説していきます。

 単相100V接地極付

単相100Vは一般家庭でも使われますが、厨房機器は安全の確保のため接地極付になっていますので、接地極付のコンセントに差し込んでください。

フクシマガリレイ製品では、冷凍冷蔵庫やコールドテーブル、小型の製氷機などがこの仕様になっています。

単相200V接地極付

単相100V用とは違い、刃受けの形状が違います。アンペア数によって形状が異なるのでご注意ください。

フクシマガリレイ製品では、一部の電子レンジがこの仕様です。

三相200V接地極付

業務用の大型電気機器に使用するのが三相です。単相より少ない電流で大きな電力が得られるのが特徴です。庫内容量が大きい冷凍冷蔵庫や大型製氷機など、大きな電力を使う製品は三相200Vのものが多いです。

フクシマガリレイの冷凍冷蔵庫は三相200V接地極付20A 250Vが使用されています。

※200Vの製品を設置する場合、200Vのコンセントが無ければ別途電源工事が必要となります。

コンセントの誤接続は機器の焼損や火災の原因となり、100V仕様の電気機器に200Vを供給すると、想定以上の力や発熱が発生し機器を破損してしまいます。同じプラグ差込形状では危険なため、誤って接続されないよう電源コンセントがこのような異なる形になっています。

単相100V接地極付（アース線付き）

一部の古い機種に接地極（アース）が設けられているコンセントを使用している場合があります。

接地極（アース）には万が一漏電が発生した際に電流を地面に逃がして、人体が感電する危険性を下げたり、雷からの衝撃を抑え製品を守ってくれる重要な役割を担っています。

冷蔵庫や電子レンジなどの電気製品は、水濡れによる絶縁性能の劣化が懸念されるため、水周りで使用する家電の多くにアース線が取り付けられています。設置する際には必ずこのアースを接続することを忘れないでください。

プラグの形状について

コンセント(プラグ受け)に挿し込むプラグは、用途や使用場所によって様々なタイプがあります。

水気がある場所では防水タイプ、室内の洗面所や冷蔵庫などを使用するようであれば接地極（アース）付の挿し込みプラグ、床がコンクリートなどの時には柔軟性のあるゴムタイプを使用しましょう。

機器はどこでどのように使うのか、コード接続はどこでするのかなど、状況を事前に確認し、場所や用途によって使い分けることが大切です。

特に、電力を大きく消費する大型の冷凍冷蔵庫や製氷機などを新たに購入する際は、コンセントの形状と同時に電圧も確認するようにしましょう。

フクシマガリレイの業務用冷蔵庫、The Galileiシリーズの縦型の単相100V機種と横型については接地形2極用が標準装備となっています。

又、プラグの形状はストレートや引掛けなどがあり、コンセントと形状が違う場合、変換プラグを使用する方法もあります。

しかし、家電量販店などで購入できる変換プラグは耐久性や耐熱性において、厨房内の環境で使用できるか保障されていません。コンセントを変更できない場合など、変換プラグが必要な際には、必ず購入店舗かメーカーに問い合わせてください。

こんな時どうする？ささったのに運転しない（200V機種のみ）

上記を踏まえて、コンセントの形状が建物側と製品側が一致し、プラグが刺さったのにうまく運転しない事があります。

そんな時、まずは表示部を確認してください。

もし「３P」と表示が出ていた場合は逆相、欠相、無電圧の電源異常が考えられます。

ブレーカーやプラグ内の配線を修理する必要がありますので、お買い上げの販売店へすぐにご相談ください。