公開日:2017.09.04 最終更新日:2021.08.23
ブラストチラーのお手入れ方法 ~定期清掃編~
定期的に行ってほしい3つの清掃と点検
ブラストチラーの庫内を衛生的に維持するために、定期的に行っていただきたい3つの清掃と点検があります。
- 実施目安(週1回)
1.蒸発器の洗浄
2.庫内ファンの清掃 - 実施目安(月2回)
3.凝縮器フィルターの清掃 - 実施目安(月1回)
自己点検
では、一つひとつ内容を見ていきます。
1.蒸発器の洗浄
- 漏電ブレーカーを「OFF(切)」にします。
- 電源が切れ、庫内ファンが回転していないことを確認して、冷却箱カバーを開けます。
※庫内ファンが回っている時には、絶対に冷却箱に手を触れないでください。 - 蒸発器部分に中性洗剤を噴霧し、汚れを浮かすためにしばらく放置します。
- やわらかいブラシを上下に動かして、フィンの隙間の汚れを落とていきます。※フィンは曲がりやすいので、必ず上下方向に動かすようにしてください。
- 排水蓋を抜き、シャワーホースなどで、水またはぬるま湯をかけて洗い流します。酸性食品などを冷却した場合は、特に蒸発器の水洗いを十分にしてください。
- 毎日の清掃手順に従って、庫内を清掃します。
- 冷却箱カバーを閉じ、漏電ブレーカーを「ON(入)」にして、乾燥を行います。
2.庫内ファンの清掃
- 漏電ブレーカーを「OFF(切)」にします。
- 電源が切れ、庫内ファンが回転していないことを確認して、冷却箱カバーを開けます。
※庫内ファンが回っている時には、絶対に冷却箱に手を触れないでください。 - 中性洗剤を含ませたダスターで、ファンの羽根(両面)を洗浄します。
※突起物などで手をケガする恐れがあるので、スポンジなどを使用してください。 - 毎日の清掃手順に従って、庫内を清掃します。
- 冷却箱カバーを閉じ、漏電ブレーカーを「ON(入)」にして、乾燥を行います。
3.凝縮器フィルターの清掃
冷却の能力を維持するために、月2回またはホコリが付いたときに行ってください。
- まずは機械室パネルを取り外し、そのあと凝縮器フィルターを取り外します。
- 水またはぬるま湯(40℃以下)に中性洗剤を入れ、フィルターを洗浄します。
網目に詰まったホコリは、やわらかいブラシを使って取り除いてください。 - 水を切り、しっかりと乾燥させます。
- 凝縮器フィルターを元の位置に戻し、機械室パネルを取り付けます。
点検
異常がある場合には、すぐに販売店に修理を依頼してください。
【扉】
・扉を開閉して、ガタツキがないか、破損していないか。
【扉パッキン】
・扉パッキンが破損していないか。
→「汚れが落ちにくくなった」「破れている」「硬くなっている」場合はお取替えの時期です。
【庫内部品】
・ファンカバー、冷却箱などの周りについているビスに緩みはないか、破損していないか。
・芯温センターが破損していないか。
・ファンモーターの回転に異常がないか。
・ホテルパン受具が破損していないか。
まとめ
今回ご紹介したのは、日常清掃では手を伸ばしづらい部分のメンテナンスです。特に、庫内ファンや凝縮器フィルターなどは、衛生面や冷却面に直結する部分のため、ブラストチラー本来の役割を発揮させるためにも、実施目安に沿った定期的なお手入れをお願いします。