水やお茶にとろみを付ける作業を自動化!老健施設で活躍する「とろみサーバー」

飲み物を飲み込む際にむせたりすることはないでしょうか。
むせることが多くなった、という方は病気や加齢によって飲み込むこと(嚥下(えんげ))がしにくくなってきている可能性がありま す。特にサラサラした液体や粘度の低い食品は、嚥下反射が起こる前に気道に入ってしまう可能性(誤嚥)があるので危険です。
そこで飲料に粘性(とろみ) をつけることで、誤嚥を防ぐことができます。
誤嚥を防止するために必要なとろみ付け
口から食道へ入るべきものが気道に入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」と言います。この誤嚥によって引き起こされるのが「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に、誤って細菌を気道に吸引してしまうことにより発症する危険な症状です。噛む力が弱り、飲み込む力が落ちるとどうしても発症しやすくなります。
このようなことを防ぐために有効なのが、お茶や水などの飲み物に「とろみ」を付けることです。とろみを付けることで、飲み物が喉へ流れ込むスピードをゆっくりにでき、むせるのを防ぐことができます。
しかし、老健施設や病院などにおいて飲み物を出す度にとろみをつける作業は意外と時間がかかってしまいます。
そこで、人手不足が深刻化する中、作業の効率化に役立つ「とろみサーバー」を紹介します。
とろみ付けの作業は現場に負荷も
これまで老健施設や病院では、手作業で飲み物にとろみ材を入れることによって、とろみを付けていました。
しかし、とろみ材によって適切なとろみがつくための時間やとろみのつき方が異なることもあり、担当するスタッフによってとろみにムラができることも。
現場にも大きな作業負荷が掛かっていました。
とろみの均質化と作業効率化を助ける「とろみサーバー」
こうした現場の悩みを解決し、とろみの均質化と作業効率化の両方を助けるのが、「とろみサーバー」です。とろみサーバーはその名の通り、とろみのついた飲料を抽出できるサーバーで、とろみをつけるために必要な水やお茶にとろみ材をかき混ぜる作業を自動化します。
そのため、現場のスタッフは、とろみサーバーのボタンをワンプッシュするだけで、とろみ材入りのお茶や水を用意することができます。自動なので担当するスタッフによってとろみ加減が変わらないところも特徴です。
もちろん普通のお茶や水/お湯も抽出できるので、通常の給茶機としてもご使用いただけます。
【とろみサーバーのメリット】
- とろみ材の混入量も一定になり、いつでも均質なとろみ材入りの水やお茶の抽出が可能
- ダマ・ムラの解消
- 作業効率化
さらにサーバーは、指定の回数抽出後や毎日決まった時刻に自動洗浄を行う機能付きなので、お手入れも簡単です。
老健施設や病院以外でも活躍するかもしれない「とろみサーバー」。
ご興味があれば、ぜひ一度お問い合わせください。