業務用冷蔵庫の選び方は？
押さえておきたいポイントを解説

厨房に欠かせない業務用冷蔵庫。今後飲食店を開業される方や、今お使いの業務用冷蔵庫の買い替えを検討されている方のなかには「どのような基準で業務用冷蔵庫を選ぶべきだろう」とお悩みの方もいるかもしれません。そこで、業務用冷蔵庫の選び方におけるポイントを紹介します。

冷蔵庫選びの前に重要な、厨房のサイズ・レイアウト・用途等の整理

まずは厨房について整理しましょう。

業務用冷蔵庫選びに必要な情報
業種・業態、客席数、客数、食数、サービススタイル(フルサービス・セルフサービス・カフェテリア・ブュッフェ）、仕入食材、厨房スペース、レイアウト

厨房のレイアウトや、使用する食材の量によって必要な大きさが変わってきます。業務用冷蔵庫では冷蔵室だけを持つタイプ(冷蔵庫)、冷凍庫だけを持つタイプ(冷凍庫)、冷凍室と冷蔵室を併せ持つ冷凍冷蔵庫タイプの３種類があります。仕入れる食材や調理内容に合わせて、冷蔵/冷凍に必要なスペースを考えることが大切です。

「省エネ性能」や「清掃性」も大事なポイント

つぎに、重要なのは「省エネ性能」です。インバーター制御ができる業務用冷蔵庫は、CO2を大幅に削減し、ランニングコストを抑えることもできます。インバーター制御とは、扉の開閉が少ないとき（厨房が稼働していないとき）にはムダな電力をカットする一方で、扉の開閉がある厨房稼働時には、圧縮機の回転数を上昇させ、庫内の温度を最適にするといった動きを自動で行ってくれるものです。省エネ性能はメーカーのカタログや製品サイトに載っている「省エネ基準達成率」の数値を参考に判断するといいでしょう。

そしてもうひとつ、業務用冷凍庫選びにおいてとても大切なのが「メンテナンス性・清掃性」です。業務用冷蔵庫は毎日使うものであり、厨房の稼働を支える大切な機械です。それゆえ、定期的な清掃が必要です。特にハンドル部分や、庫内は清潔な状態を維持できる様、清掃性についても確認した方がよいでしょう。