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事例・インタビュー

最高のチョコレートを届けるために神戸・北野の「L’AVENUE(ラヴニュー)」のシェフが語るこだわり

神戸・北野の「L’AVENUE(ラヴニュー)」のシェフが語るこだわり

少しリラックスしたいときやゆっくりお茶を飲むとき、疲れているときに思わず手を伸ばしてしまうのが、チョコレート。日々、チョコレートを食べて癒しのひとときを過ごしている方も多いのではないでしょうか。そんな、チョコレートを用いた洋菓子を、丁寧に作り続ける人気のお菓子店が神戸・北野にある「L’AVENUE(ラヴニュー)」です。今回は、チョコレート職人の世界大会で優勝したこともある、オーナーの平井茂雄シェフにお話を伺いました。

フクラボまずは平井シェフの経歴について教えてください。

平井シェフ平井シェフ:

私のキャリアの始まりは、神戸のブランジェリー コム・シノワというパン屋です。その後、26歳のときに2年間、フランスへお菓子作りの修行へ。帰国後はグランドハイアット東京に勤めながらコンクールに出場し、2009年にはフランスで開かれた「ワールドチョコレートマスターズ」に出場して優勝しました。そして、2012年2月に「L’AVENUE」をオープンして今に至ります。

フクラボパティシエになった頃から、開業やコンクールでの優勝を目指して取り組まれていたのですか?

平井シェフ平井シェフ:

いえ、最初から強い信念や目標を持って働いていたわけではありません。就職してからは、日々の仕事をこなすことに精一杯でした。転機は、フランスへ修行に行ったことでした。

フクラボどんな出来事があったのですか?

平井シェフ平井シェフ:

フランスでは、15歳くらいからパティシエの世界へ入る子もいます。だから、自分と同年代の人がすでに有名店のシェフを務めていたりするんです。

それに、仕事が終わった後も、飴細工やチョコレート工芸をせっせと製作したり、コンクールやコンテストに向けて準備したりと、みんな努力を惜しみません。その姿を見て、自分ももっと本気でお菓子作りに取り組もうと思いました。

フクラボお菓子の中でも、チョコレートを特に極めようと思ったのはどうしてですか?

平井シェフ平井シェフ:

チョコレートって、そのまま板チョコにして食べてもいいし、ナッツを加えて食べてもいいし、卵や砂糖と合わせて焼き菓子にもできる。他に、ボンボン・ショコラとかもありますよね。すごく可能性を持った素材だし、掘り下げていくのが楽しそうだと思ったんです。

フクラボそして、チョコレートを極めた結果「ワールドチョコレートマスターズ」で優勝を成し遂げられました。

平井シェフ平井シェフ:

大きな称号をいただきました。こういった立場になると「チョコレートのことは何でも知っているだろう」と思われてしまうのですが、まだまだ勉強しなければいけないことだらけです。この称号に恥じないようにいい仕事をしなければいけないという思いもあります。

フクラボ開業にあたって、お店の場所を神戸にしたのはどうしてですか?

平井シェフ平井シェフ:

私自身の地元であり、キャリアを始めたのが神戸だからです。原点と言える神戸でお店を開きたいと思いました。

フクラボお店をオープンされるにあたって機器選びなどはどのように行われましたか?

お店をオープン
平井シェフ平井シェフ:

以前、一緒に働いていたこともあるCa Marche(サ・マーシュ)の西川シェフに色々と相談していたんです。その中で、「ヴィエノワズリーの生地が乾燥しないから、昼夜かけて解凍しても生地の伸びがとても良くて助かっている」とフクシマガリレイの超鮮度高湿庫を紹介してもらいました。それで、「これはうちでも使えるかもしれない」と思ったんです。

フクラボどんな用途に使えると思ったのですか?

平井シェフ平井シェフ:

ケーキの保管です。普通の冷蔵庫で保管するとなると、ばんじゅうにケーキを入れて蓋をするしかないでしょう。でも、できれば蓋をせずに保管したいなと思っていたんです。

フクラボそれはどうしてですか?

平井シェフ平井シェフ:

蓋を外すときやケーキを取り出すときに、どうしてもケーキが潰れやすくなってしまうんです。だから蓋をしなくても大丈夫な環境が用意できればいいなとは思っていました。

フクラボ他にこだわっていたことはありますか?

平井シェフ平井シェフ:

何よりもこだわっていたのは、いかに商品を劣化させないかということです。乾燥してもいけないし、湿度が高くなって水分が出てしまってもいけません。そんなときに西川シェフのお話を聞いて、ヴィエノワズリーは特に解凍に気を遣うのに解凍しても生地がちゃんと伸びるということは、ある程度の湿度が確保された上で風が当たらない状況を、超鮮度高湿庫が作ってくれるのだろうと思ったんです。

フクラボそれで超鮮度高湿庫を導入していただいたのですね。他に、ショコラエイジングストッカーもご利用いただいています。

超鮮度高湿庫
平井シェフ平井シェフ:

ショコラエイジングストッカーは、温度や湿度を維持できるところがいいですよね。チョコレートは、味を保つためにも保管がとても大事です。基本的には15〜18℃の温度帯、50〜60%の湿度帯を守って保管する必要があります。

フクラボ決まった温度帯や湿度帯のもとで保管をしなければならないのは大変ですよね。

平井シェフ平井シェフ:

ヨーロッパと比べて、日本は温度や湿度の変化が激しいんです。大気中の菌も多くいるし、チョコレートの保管にぴったりな環境を自然に用意することはなかなか難しい。だから、保管に適した環境を用意してくれるというところは魅力でした。もう1つ、ショコラエイジングストッカーが必要だった背景には〝私ひとりだけでチョコレートを作っていない〟という状況も関係しています。

フクラボ具体的にはどういったことですか?

平井シェフ平井シェフ:

私ひとりであれば、たとえば「このくらいの時間なら、ここで保管しても大丈夫」という指標を肌感覚で持っています。けれど、私以外の従業員が作るとなったとき、その感覚を正確に伝えることはできないでしょう。

フクラボそうなると、きちんと保管できているのかということが気になってしまいますね。

平井シェフ平井シェフ:

そうなんです。保管状態に不安を感じてしまうくらいなら、チョコレートの管理にぴったりの環境を用意してくれる機械を使おうと思ったんです。

フクラボ人がやるべきところと機械に任せるところを区別されていますよね。

平井シェフ平井シェフ:

従業員もオーナーも、やるべき仕事は他にもたくさんあります。そんな中で、「このまま保管して大丈夫かな」と、その都度気にしなきゃいけないのは大変でしょう。優秀な機械があるのだから、作ったものの管理は機械に任せてしまっていいと思うんです。

フクラボその方が、別のことにも時間を使えますよね。

平井シェフ平井シェフ:

たとえば、商品数を増やそうと思うと、どうしても手間が増えてしまいます。だからといって「その分長く働けばいい」という考えを持つことは、もう変えていかなければいけないと思います。

フクラボパティシエのような職人仕事の中でも働き方のシフトが起こっているのですね。

平井シェフ平井シェフ:

同じ勤務時間の中でやりたいことをやるのなら、せっかく技術が進歩しているのだから使える機械を使って、別の部分でパティシエとしてのスキルを磨いていくべきだと思うんです。こういった考えを、私自身も持っているし、従業員にも伝えています。だからこそ、これからもどんどん良い機械が登場してほしいなと思います。

フクラボ

平井シェフのお話を伺っていると、職人としてのこだわりと経営者として常に新しい考え方を取り入れる姿勢を感じることができました。今後について伺うと「もしかしたら将来は、すごく小さい規模でお店を開いて本当に作りたいお菓子を極めているかもしれません。」と語ってくれた平井シェフ。表現する場所や方法が少しずつ変わっていったとしても、生涯お菓子作りに関わっていくのだと思います。

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