ブラストチラーで食中毒防止
夏が近づき暑くなるにつれて、細菌繁殖の危険性が増加します。食材を加熱させることで細菌を死滅させることはできるものの、それだけでは不十分といえます。そこで重要になるのが冷却です。
常温での粗熱とりは危険!
私たち人間に過ごしやすい温度があるように、細菌にも適した温度があります。種類によって違いはあるものの、35°C前後で増殖のピークを迎えます。特に夏の高温多湿な環境は、細菌にとって好条件が揃っています。
そのため夏場に、常温で温かい食品の粗熱をとろうとすることは非常に危険です。見た目やニオイで判断してしまいがちですが、食べ物が痛んでいるように見えなくても、菌が増殖していることもあります。
細菌の繁殖スピードは?
栄養条件が整っていることで、細菌はあっという間に増殖します。サルモネラ菌や大腸菌は、35°C~37°Cて6時間放置をすることで、たった1個の菌が26万個にも達してしまいます。腸炎ビブリオであればもっと多く、同様条件のもとでは700億個にまで膨れ上がります。これらは食中毒を引き起こすには十分な数です。
その上ラップなどをかけずに常温保存をしていると、ホコリや微生物も飛来してきます。空気中に含まれる菌が落下してくるため、そのまま食品を放置しておくことは、かなり危険な状況といえます。
危険温度帯を高通過
多くの細菌は、10°C以下に置くことで活動が鈍ります。しかし死滅するわけではないため、一度増えてしまった細菌は、冷蔵庫の中でもゆっくりと増殖します。細菌を増やさないためには、繁殖しやすい10°C~50°Cの温度帯での食品放置を、できる限り避けなければいけません。
そこで食中毒対策としても大きな効果が期待できるのがブラストチラーといえます。調理したての食品を急に冷却させることができ、細菌に繁殖させる時間を与えません。加熱食品であっても、-40°Cで芯まで急に冷却することができます。食中毒を回避するだけでなく、美味しさや風味、栄養価を保つこともできます。作業時間の短縮になるというメリットも大きくなります。
また、フクシマガリレイのブラストチラーであれば、粗熱とりだけでなく、食品の冷却終了後、そのまま冷凍することもでき、大変便利です。冷却ムラや部分凍結を抑え、加熱食品を独自の性能ですばやく冷やすことができます。