さまざまな調理を可能にするスチコンとは?
その機能とメリットを紹介

「スチコン」のことをご存知でしょうか?「スチームコンベクションオーブン」の略称で、蒸し料理や焼き料理に適した加熱調理機器であり、「新調理システム」に役立つ調理機器の代表格です。調理現場で大活躍のスチコンについて改めて説明するとともに、スチコンとの組み合わせで効果を発揮するブラストチラーについても紹介します。
スチコンの機能とは?
「スチコン(スチームコンベクションオーブン)」とは、オーブンにスチーム(蒸気)発生装置を取り付けた厨房機器です。熱風と蒸気を使うことによって、さまざまな調理を可能にします。
《「スチコン」でできる調理方法》
「ホットエアー調理」:コンベクションオーブンの熱によって熱風を循環させ、食材をムラなく加熱する。
「スチーム調理」:スチーム装置により蒸気を発生させて、食材を加熱する
「コンビネーション調理」:オーブンの熱風とスチーム装置による蒸気を両方循環させ、食材の水分を保ったまま加熱する
熱と蒸気の量や温度を調整することで、「焼く」「蒸す」「煮る」「茹でる」「炒める」「炊く」などの調理も可能にする万能調理器具です。
スチコンを使うメリットとは
・食材のうまみや水分を逃がさない
従来のオーブンは食材の水分を失いやすいというデメリットがあり、蒸し器は蒸し料理以外には使えなかった。しかし、スチコンなら熱風と蒸気の両方を使いながら調理をするので、水分を保ちながら食材を加熱することができ、うまみも逃さない
・調理時間の短縮が可能
加熱に水蒸気を用いることで、熱伝導がよくなり、調理時間を短縮できる
・厨房内のスペースを効率化できる
スチコンがあれば、温める・焼く・蒸す・煮るなど、あらゆる加熱調理を一台で行える。そのため、調理器具を最小限に抑えることができ、厨房内のスペースを効率化できる
・難しい調理も失敗しづらい
スチコンは、パネルで調理方法や温度、時間を設定し、扉を締めるだけなど使い方が簡単。そのため、誰が手掛けても調理に失敗しづらい。また、調理をスチコンに任せられるので、調理が終わるまでの間は別の作業に取り掛かることができる
これだけのメリットをもたらしてくれて操作が簡単なスチコンは、今や調理現場には欠かせない存在です。調理現場が抱える、人手不足やコスト削減などの課題解決に活躍しています。
熱々の食事をそのまま冷却可能!スチコンとセットで活用したい「ブラストチラー」
スチコンを使えば、さまざまな種類の料理を大量に調理することができます。また、スチコンは温度や時間の管理をしながら調理を行えることから新調理システム(これまで経験や勘で運用されていた調理技術や調理場の管理をマニュアル化・システム化することによって、計画的に調理・提供を行うシステム)を導入する際に活用されています。
新調理システムは食品を安全に保管するためのシステムです。その為、加熱後の冷却がとても重要になります。
そこで、活用したいのがブラストチラーです。加熱調理した料理を熱々のまま、粗熱とり・急速冷却・急速凍結ができ、新調理システムにおける冷却工程で活躍するのがブラストチラーなのです。
スチコンとブラストチラーを組み合わせて使うことで、風味や安全性を保ちながら、効率よく、食品を調理・冷却することができます。フクシマガリレイでも、ブラストチラーを提供しているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。