公開日:2025.03.07 最終更新日:2025.04.01
製氷機に使用する水について

- 新しく業務用製氷機の導入を検討していますが、製氷機にも浄水器を設置したほうが良いのでしょうか。
氷の種類も迷っています。
基本的に水道水の使用を推奨していますが、氷の種類によって求められる水質は異なります。
基本的な氷の種類と求められる水質についてご説明します。- 水道水を使用してほしい:
キューブ、ハーフキューブ製氷機 - 汎用性が高く、飲料用や保冷用として、さまざまな用途で活躍する、キューブ型の氷。
このキューブ型の氷を作る製氷機はセル方式といって、下から水を噴き上げながら凍らせています。塩素の除去された浄水器の水を製氷機に使用した場合、給水タンクやパイプの中でヌメリやカビが発生しやすくなってしまいます。そこからさらに雑菌が繁殖し、健康障害の原因になることがあります。 なので、キューブアイス製氷機には水道水を使用してください。
- 浄水器や軟水器を取り付けて欲しい場合がある:
チップ・フレークアイス製氷機 - チップアイスは表面積が大きいため溶けやすい一方で、すばやく冷却するのに適しており、飲料用や保冷用として幅広く使われています。フレークアイスも小さく、狭いすき間にも入り込めるため、鮮度保持のためによく使われます。
- チップやフレークアイスはオーガ方式という、冷却パイプ内に生成された氷を削り、チップ型やフレーク状の氷を生成します。
この2つの製氷機を使用する場合、「硬度:50mg/L、シリカ:30mg/L以下」の水道水であれば問題ないですが、水質によっては製氷機内の水経路にスケール(水中の無機塩類の堆積物)が付着し、異常音が発生したり、氷への異物混入などの原因となることがあります。
そこで、水質の目安を外れた水質の水道水は、浄水器や軟水器の取り付けを推奨しています。
硬度(カルシウムイオンやマグネシウムイオン)は軟水器で調整することができ、シリカは浄水器や軟水器に含まれるイオン交換樹脂などのフィルターで調整します。 - チップアイスやフレークアイスを導入する場合には、事前にお住まいの地域の水質を調べていただき、水処理専門の業者また販売店へご相談ください。
水質が上記目安を外れた水道水の場合、製品が故障し修理に高額な費用が発生する場合があります。定期的に製氷部を清掃することで製品の寿命も変わってきますので、ぜひ保守契約もご検討ください。
氷の種類は使用するシーンやオペレーションによっても異なります。また、製氷能力も製氷機選びの際には重要なポイントです。業態や席数によっても変わりますので、購入する前にぜひ一度お問い合わせください。
- 水道水を使用してほしい: