Challenge STORYチャレンジストーリー

PROJECT02

常識を覆す製氷機を
開発せよ。

PROJECT MEMBER

  • H.M

    岡山開発二部/主任
    2011年入社

    当プロジェクトの全工程を統括。
    チームガリレイをまとめ、業界NO.1の製氷機を完成へと導いた。

  • T.T

    岡山開発二部/主任
    2010年入社

    仕様検討から試作、改良、量産までの全工程を統括。
    これまでにない発想で新たな仕組みの製氷機の開発に成功した。

EPISODE01
異物混入からお客様を守る。

2015年頃から相次いで報道された大手食品メーカーや飲食店での異物混入のニュース。それは、決してフクシマガリレイにとって対岸の火事ではなかった。なぜなら、当時製造していた製氷機は他社製品も含めて、異物混入につながる可能性が指摘されていたからだ。製氷機は通常、冷却器の銅管などにメッキがコーティングされている。そのコーティングが経年劣化などで剥がれ、氷に混入してしまうのではないかと不安視する声が上がっていたのだ。そうした時代背景を受け、2016年から異物混入リスクを低減する製氷機の開発に乗り出した。それは大手製氷機メーカーでさえ未踏の地。成功すれば大きなシェアを獲得できる可能性があるが、当然道のりは険しいものであった。

EPISODE02
熱伝導率低下の壁。

異物混入のリスクを下げるために初めに取り組んだことは、冷却器をメッキでコーティングする必要がないアルミ冷却器に変更すること。しかし、それだと熱伝導率が大幅に悪くなり、製氷する時間もかかってしまうという問題が発生した。どれほど安全でも、性能が悪くなってしまえば買い手はつかない。さらに、アルミ冷却器は製造する工程が複雑で、コストが高くなってしまうという課題まであった。それらの問題をクリアするために試行錯誤を繰り返す日々。製品発表までの時間が刻々と迫る中、ようやく一筋の光が見えた。それは、水を冷却する仕組みから見直せば、アルミ冷却器であっても氷ができるまでの時間を短縮できる可能性を発見したからだ。そして、その仮定は数々の試作の末に立証され、見事にそれまでの問題をクリアすることができたのだ。

EPISODE03
業界NO.1の製氷機へ。

そうして作られた製氷機は「MIRACLEAR」と名付けられ、異物混入リスクを大幅に低減することに成功。さらに、開発部だけでなく購買課や生産部など、各部署と協力して業界トップクラスの省エネ・節水性を兼ねそろえた製氷機に進化した。「MIRACLEAR」発表以来、フクシマガリレイの製氷機シェアは上昇の一途を辿っている。しかし、老舗の製氷機メーカーに比べるとまだまだ高いシェアを誇っているとは言い難い。こうした新製品を発売すれば、他社も間もなく追随してくるだろう。業界NO.1の製氷機メーカーをめざし、前を走っているライバルのシェアを越えられるように、そして、より多くのお客様に便利で快適な製品を提供できるように、これからも新たな技術と発想で研究を続けていく。