Challenge STORYチャレンジストーリー

PROJECT01

機器解凍の可能性に
挑め。

PROJECT MEMBER

  • H.S

    東京営業五部
    2012年入社

    当プロジェクトの窓口、統括を担当。お客様の現状やニーズを正確にキャッチアップし、社内のメンバーと共に開発にあたった。

  • K.T

    フーズコンサルタント室/課長
    2003年入社

    実機の解凍試験を実施。お客様が求める解凍状態にとなるように、機械の温度と時間の設定を繰り返し検討した。

EPISODE01
“解凍”の新たな扉を開く。

相談を受けたのは、全国展開しているファーストフード店を経営する企業。これまで60年間、鶏肉の解凍をシンクで流水解凍してきたが、機器で解凍できるように変えていきたいとのこと。理由の1つは人手。流水解凍の場合、適した状態になるまで人が付きっきりになるからだ。さらには衛生面も課題となっている。流水の場合、どうしても商品に水が入ってしまうのだ。そうした問題を解決するために、解凍技術を持ったガリレイに声が掛かった。しかし、創業以来、お客様が解凍庫を使わずに経営しているのには理由がある。それは、品質へのこだわりだ。これまで、機器解凍では思うような品質での解凍が実現できなかった。相談を受けてから一年半にわたって、理想の解凍庫と解凍状態を探求する日々が始まった。

EPISODE02
求める品質を追い続けた1年半。

まずはお客様の要望をヒアリング。その結果、解凍された鶏肉の品質、解凍時間、機器のサイズ、清掃しやすい仕様などが求められた。これだけの条件を既存の解凍庫ではクリアできない。そこで開発部に相談し、既存の解凍庫をカスタマイズしてお客様専用の解凍庫を開発することにした。何度もお客様とのやり取りを重ね、約半年かけて実機を製造。しかし、解凍試験は蓄積されたデータがないため、ここからまた研究が始まる。機器を使った理想の調理時間や方法を、フーズコンサルタント室※という専門部署が模索する。お客様が求める状態に辿り着くまで、時には工場の開発チームに温度アドバイスをもらいながら実験を繰り返した。お客様にも何度も研究室へ足を運んで頂いた。そうして、依頼を受けてから一年半。お客様の要件を全てクリアする解凍庫が完成した。

※フーズコンサルタント室とは、調理セミナーでの厨房機器の活用方法の提案や、調理に関するお問合せに対して、試験やデータ分析に基づくコンサルティングなどを行う部署です。

EPISODE03
技術を進歩させて食を進化させる。

品質へのこだわりが非常に高いお客様だったので、実際に稼働し始めると新たな要望や不満が出てくるかと覚悟していた。しかし、予想を反して喜びの声がたくさん届いている。まだまだ導入が始まったばかりなので、この解凍庫が全国の店舗に広がり、働く人の負担が減らせることができれば、これほど嬉しいことはない。そして、解凍庫の技術がこうして進歩すれば、フードビジネスに新たな風を吹きこむことができる。解凍技術が良くなれば、これまで冷凍すると味が落ちてしまっていたものも、美味しく食べられるようになるからだ。その分野を牽引するのは、フクシマガリレイであると信じている。