負担なく冷蔵庫の温度管理を実現する方法とは
冷蔵庫の温度管理の真の目的は、ただ温度を記録することではなく、衛生管理を行うことです。かといって、そのための徹底した温度管理をスタッフに全て任せてしまうと、どうしてもミスが発生してしまったり、現場の負担が増してスタッフが疲弊してしまったりする危険性があることは、「業務用冷蔵庫の温度管理はなぜ重要?そのポイントと課題とは。」でお伝えしました。
では、温度管理を徹底して良い衛生環境を保つためにはどうすればいいのでしょうか。
その解決策の一つが、システムの利用です。
自動的に冷蔵庫の温度管理や状態監視を行ってくれるシステムを利用すれば、人為的ミスは避けられます。また、スタッフに負荷を掛ける心配もありません。
システム活用のメリット
温度管理にシステムを活用することには、主に下記のようなメリットがあります。
- 点検漏れや記録の付け忘れなどのミスが起こらない
- 日報や月報など、報告用の書面も簡単に作成できる
- スタッフが記録や管理に割く時間を短縮
- 調理など他の優先度が高い事項に集中することができる
スタッフに負担を掛けないので、新しい担当者を採用したり、オペレーションを変更したりといったことを行う必要がない点がメリットと言えるでしょう。
では、具体的にどのようなシステムを利用すればいいのでしょうか。
システム利用でトラブルの未然防止
フクシマガリレイでは、「HACCPマスターV3」というシステムを提供しています。
HACCPマスターV3は、ただ温度を自動的に計測・記録するだけのシステムではありません。特徴的なのは、温度だけでなく冷蔵庫自体の状態を管理するシステムであることです。
たとえば冷蔵庫に異常があった際には、担当者に向けてタイムリーにメールで異常を通知します。
冷蔵庫の温度上昇を検知できるしくみは冷蔵庫全般に付いていますが、異常を検知できても、担当者がすぐに発見・対応できないと食品品質リスクの低減にはつながりません。
HACCPマスターV3は、リアルタイムで担当者に異常の通知を行うことで、リスクの低減に繋げます。それだけでなく、冷蔵庫の運転履歴と警報履歴を自動で記録することにより、機器トラブルの早急な解消にも役立てることができるのです。
これらは、情報通信技術を活用するからこそ実現できることだといえます。
また、ここ数年のうちに導入が義務化されるであろうHACCPを見据えても、管理と記録を徹底してくれるシステムを利用するメリットはあるといえます。
食中毒発生や営業停止、急な休業といったトラブルや機会ロスを減らすためにも、システムに任せられるところは任せてしまって、しっかりとした衛生管理を行いましょう。
HACCPマスターV3に関するご質問やお問い合わせなどあれば、お気軽にご連絡ください。