「冷却調理」とは、ブラストチラー等の冷却専用機器を使用し、調理における最適な温度管理をする(食材や目的等にあわせ、粗熱取り・急速凍結を行う)ことで、食品の安全性を確保し、料理の品質向上や調理作業の効率化を実現するという考え方で、提供時に最良の状態にすることを目的とします。
調理というと、どうしても「加熱調理」が注目されがちですが、「冷却」も調理の大切な工程の一つであり、おいしく・効率よく・衛生的な料理を作るために欠かせません。 そんな重要な調理工程である「冷却」を、加熱調理に対して「冷却調理」とフクシマでは名付け、広めています。
「冷却調理」を行うためには、専用の機械があると非常に便利です。おススメしたいのは、ブラストチラー/ショックフリーザーや冷水チラーです。どちらもアツアツの食材を一気に冷却することが出来ます。
常温で放冷していた際には蒸気と一緒に逃げてしまっていた、食材のうまみや香りを閉じ込め、時間が経ってもできたての品質を保ちます。また、余熱によるオーバークッキングを防止するので、食材が固くならずジューシーに。食材の栄養を逃さず調理することが可能です。
加熱調理後の食品を素早く冷却するため、調理の冷却工程を素早く終えることができます。それにより、次の工程へスムーズに進めることや適温提供が可能になります。
加熱調理後の食品を急速冷却することで、菌が増殖しやすい10℃から60℃の温度帯を一気に通過します。また、調理台で放冷する際に起こりうる落下細菌の付着や虫・異物の混入も防げます。