冷凍冷蔵庫販売では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響によるテイクアウトなどの需要増加に伴い、ブラストチラーやドゥコンディショナー、コールドロッカーなどの売上が増加しました。ファーストフード向けなどの販売が堅調に推移し、業務用冷凍冷蔵庫の売上も一昨年の水準には至らないものの回復傾向にあったため、売上高は212億8千万円(前年比7.1%増)となりました。
医療・理化学製品販売では、病院・クリニック向けにメディカルフリーザーや薬用保冷庫などの汎用性の高い製品の売上が好調だったことや、調剤薬局・ドラッグストア向けの販売が増加したこと、再生医療等の研究施設向けの販売が堅調だったことなどにより、売上高は23億8千2百万円(前年比17.5%増)となりました。
冷凍冷蔵ショーケース販売では、昨年度下期に引き続き、スーパーマーケットやドラッグストアにおいて店舗の改装需要を中心に売上が堅調に推移しました。また、コンビニエンスストア向けに、自然冷媒を採用したショーケースの売上も増加したため、売上高は363億2千8百万円(前年比16.2%増)となりました。
大型食品加工機械販売では、トンネルフリーザーにおいては、大手食品メーカーやコンビニベンダーを中心に設備投資意欲が回復し、冷凍食品やチルド弁当などの需要増加に伴い売上が増加しました。また、収益認識会計基準等の適用により、進行中の食品工場向けの売上を計上した結果、売上高は74億2千万円(前年比54.5%増)となりました。
大型パネル冷蔵設備販売では、食品工場やEC拡大を背景にした物流倉庫などへの設備投資が活発であり、大型物件の売上が堅調に推移しました。また、収益認識会計基準等の適用により、進行中の低温物流倉庫などの売上を計上した結果、売上高は123億1千1百万円(前年比23.9%増)となりました。
小型パネル冷蔵設備販売では、引き続きスーパーマーケットにおいて店舗の改装需要に伴った受注が増加したことなどにより、売上高は61億7千7百万円(前年比10.7%増)となりました。
サービス販売では、各製品の販売拡大に伴いメンテナンス売上、保守契約ともに売上が増加しました。トンネルフリーザーの冷凍機入れ替え等の大型メンテナンス需要もあり、売上高は101億7千2百万円(前年比13.3%増)となりました。
製造部門においては、生産計画の調整や製造ラインの改修などを行い、需要の増加に柔軟に対応いたしました。半導体不足や原材料価格高騰の影響により、製造原価が膨らみ、部品の転注や生産効率の向上による原価低減など、影響を最小限にとどめるよう製販一体となって取り組みました。
世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大による物流の混乱、自然災害による材料メーカー被災等の影響により、第2四半期から期末にかけて生産の遅れや受注を停止する局面がありましたが、3月に受注を再開しております。現在も部品供給は不安定な状態が続いておりますが、通常生産に向けて全力を尽くしてまいります。